学生を集める学校コンサルタントのブログ

半永久的に学校を繁栄させるには、【真の学生募集】を実践することが不可欠です。専門学校をはじめ大学、短大の学生募集に特化したコンサルティングを専門とするスクールマーケッターが、学校を繁栄させるためのノウハウをこっそりお教えいたします。

 

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『学校コンサルタントが教える
学生募集の方法』

(PDF310ページ)
募集戦略やコンセプト構築についての
アイディアが満載!


学校コンサルタントが教える コンサルティング・マニュアル

学校コンサルタントを雇わなくても、自分でコンサルティングができてしまう学校経営者のためのマニュアルです。

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自校に関心のなかった受験生を獲得する方法
 いきなり凄いタイトルですが、これは、アメリカの有名なマーケッターであるアン・グエット氏の著書「成功するインターネット・マーケティング−疑い深い人に売る11の方法」に述べられてるものを学生募集に当てはまればこうなるだろうということで、ネーミングしたからです。

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「成功するインターネット・マーケティングー疑い深い人に売る11の方法」
アン・グエット著

* 商品やサービスについてよく知る
* 顧客についてよく知る
* 商品やサービスを信じる
* 魅力的になる
* 顧客のニーズを大切にして信頼を得る
* 特典を提供し、インセンティブを出す
* 競争相手の中で目立つ
* 商品ではなく自分を売り込む
* メリットと価値に焦点を当てる
* 顧客のニーズを分割する
* 必死さは売れない


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この本に書かれていることを学生募集に当てはめて解説すると…


「商品やサービスについてよく知る」
学生募集担当者は、常に自校の教育内容やサービスの弱点と強みを抑えておくことが大事です。
自校の学部学科の需要と供給に影響する要因を理解することも大切です。
そして、受験生からの 授業内容や学校の様子、就職状況、将来予測などに関する質問に対して、いつでも明確に答えられるようにしていないといけません。


「顧客についてよく知る」
常に今の受験生のニーズを知っておかなければならないでしょう。
体験入学や学校見学など訪問してくる受験生の習慣や動機を知ることも大事です。
多くの受験生について理解すれば、他の受験生にも自校に関心をもってもらうために、どのように長期プランを作ればよいかがわかってきます。


「商品やサービスを信じる」
もし、自分が自校の教育内容やサービスを信じていなければ誰も信じないでしょう。
良い学生募集担当者が、受験生に信じてもらえる理由の一つは、情熱です。
学生募集担当者だけでなく、教職員みんなに情熱があれば、学生の信頼の基盤ができるのです。


「魅力的になる」
受験生に対して、自校のことや進路に関することなど、より多くの情報を提供できれば、学校紹介の最後に「イエス」と言ってもらう可能性が高くなります。
受験生により多くの情報を無料で提供すれば、受験生が学校訪問してみようという気持ちをつかむチャンスが増えます。


「顧客のニーズを大切にして信頼を得る」
有名な人の推薦の言葉は、対象にしている受験生の間にすぐに広まるものです。
良く知られていることですが、関心のない受験生は、たいてい推薦の言葉に基づいて決定するのです。
学校ホームページや学校案内資料でも、常に尊敬され信頼されている人たちや会社と提携して、推薦文を掲載しましょう。


「特典を提供し、インセンティブを出す」
常に学校訪問や受験を促すようにオファーを形作りましょう。
多くの保証をつけると、無関心な受験生でもオファーを受け入れるものです。
ディスカウントや特典も無関心な受験生に入学を考えさせるいい方法です。
無料サービスや無料の商品は、いつも受験生の疑いを和らげ、自信を持っている印象を与えます。


「競争相手の中で目立つ」
競争相手の長所と短所を知りましょう。
自校のサービスには、独自性があるか?
常に競争相手と比べた自校の教育内容やサービスの優れた点に集中することが重要です。


「商品ではなく自分を売り込む」
どんな場合でも受験生高校の進路担当者との人間関係を作るのは、いい方法です。
それによって、繰り返し受験生を推薦してくれたり、ネットワークが作りやすくなります。
人間関係はいつも信頼を作ります。
究極的には学生募集にとっても最も大切な要因と言えます。


「メリットと価値に焦点を当てる」
常に自校の教育内容やサービスが、受験生のニーズをどのように満足させるかに焦点を当てましょう。
受験生に、自校の教育内容やサービスが、どのように利益になるかを気付かせましょう。


「顧客のニーズを分割する」
ほとんどの受験生にとって、最大のチャレンジの一つは、賢い決定をすることです。
受験生により多くの情報を提供すれば、受験を決定する準備ができます。
常に受験生が自分に同意するようにうまく扱う必要があります。


「必死さは売れない」
学生募集担当者は、 決して努力を見せてはいけません。
必死になっている営業マンを気に入る人はいないからです。
人は、お金を必要としていない人によりお金を払う傾向にあります。
豊かな心情で学生募集を行うことが大切です。
学生募集にとって、自信は常に最もよい戦略になります。
高校の進路担当者にも余裕を見せることが、大事です。



ぜひ、ご参考にしてください。
必ず、募集成果がアップするはずです。

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| 学生募集 | 11:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
教育問題の81%はこれで解決できる
 11月22日の『たけしの日本教育白書2008』のビデオを昨日見ました。
遅くなったのですが、この番組をご覧になった方も多いと思われますので、コメントを書きたいと思います。

有名人知事3名も参加し、豪華な顔ぶれで、番組的にはおもしろおかしく構成されて、テレビ局としては予想通りの視聴率も取れたのではと思います。

しかし、テレビ番組ではいつものことなのですが、視聴率を気にするあまり偏った内容になっていました。

取り上げられる例も、問題となるケースばかりで、成功しているケースは本の一部しか紹介されていません。

このような討論番組では、失敗している学校が半分、成功している学校が半分登場する必要があります。
世の中には、失敗しているケースばかりではありませんし、失敗している学校やクレームのケースばかりを見ても、嫌な雰囲気になるだけで、何の参考にもならないからです。

できない人たちが集まって、失敗例をたくさん挙げて、
「自分たちだけではないんだ。」
傷の舐めあいをしているだけなのですね。

この番組も、結局は結論もなく終わったのですから、無責任なものです。

これでは、何の解決にもならないどころか、余計に問題を複雑にしてしまいます。


では、どうすればいいのだと思われますか?

1つには、上手くいっているケースの学校の校長、教員、生徒、保護者を集めて
意見を聞けば、上手くいく理由が分かります。


たとえば、保護者からのクレームの問題にしても、番組のように保護者のクレームだけをピックアップすれば、保護者が一方的に悪いようにとれますが、保護者からクレームが出てくる前には、何らかの原因があります。

クレームの元となった教員が、保護者に対しての配慮が足りなかったかも知れません。
また、教員とそのクレーム保護者の子どもである生徒との信頼関係にヒビが入っているのかも知れません。

どちらにしても、問題となる教員が、生徒や保護者との信頼関係をつくってなかったことが原因なのです。

どんなに一生懸命に努力をしていても、クレームは起きるものです。
それは、人間がすることですから、失敗もあるからなのです。

ところが、そのクレームの相手が、日頃から気に入らない人であれば、問題は大きくなってしまうでしょう。
反対に、クレーム相手との仲が良ければ、「少しくらいのミスは許してあげよう。」と思うのが、人情です。


私が専門学校に勤めていた時の話です。
学習態度が悪く、先生からも問題にされていた学生がいました。
ある日、その問題児の生活相談をして、「どうして、きちんと授業を受けないんだ?」と、理由を尋ねたときのことです。

彼が言った言葉は、
「同じことを言われても、先生だったら腹も立たないが、あの先生に言われたらムカつくんや。」
でした。

ご想像のとおり、その教員は、自分中心で学生への思いやりに欠ける人でした。
教員と学生との信頼関係が崩れているのですから、何をやっても上手くいくはずがないのです。


もう1つ、こんな事もありました。
元気が良すぎるというか、乱暴で、気に入らないことがあると直ぐにキレてしまい、建物を蹴ったり殴ったりして物を壊す問題児がいました。

その日も、暴れていたので、私に連絡が入り現場に直行しました。
体も大きく腕力も強い学生でしたので、まともに相手をしたら、こちらも怪我をさせられるかもしれません。
それでも、立場上、「こっちへ来い!」といって、相談室に連れて行く途中に、彼が私に言った一言は、
「先生、今日だけは無理や。自分を止めることができん。先生に何をするか分からんから、今日だけ許してくれ。」と言ったのです。
その日は、彼の言うとおりにしたのですが、翌日、彼の方から謝罪に来たのです。

どういうことか、お解かりですか?

普段から学生との間に信頼関係が出来ていたから、あの場面でも学生の方が私を怪我させないように気を使ってくれたのです。
学生との間に信頼関係が出来ていなかったら、あの時、病院送りにさせられていたかもしれません。
余談ですが、その後、彼は更生し、福祉の施設に就職し模範の職員として頑張っています。

こんなことは、私に限らず、学校現場ではよくあることです。
そして、毎日、どの先生もギリギリの危ない橋を渡っているのです。

そこで、問題を大きくしてしまう先生と、問題を解決する先生に分かれていくのです。




実は、このコミュニケーションの問題は、学校経営では重要です。

いくら学校トップが、物分りがよく、コンサルタントの提案を理解してくれても、コンサルタントが提案することを実践するのは、当然ながら学校教職員です。

教職員が、動かないようでは、どんなに素晴らしい企画であっても、「絵に描いた餅」になります。

反対に、教職員のモチベーションが高いと、コンサルタントが1つ言ったことが膨らんでいき、実現可能な素晴らしいアイディアへと発展していきます。


この違いは、何にあると思われますか?

そうです。
学校トップと教職員との間に、信頼関係が構築されているかどうかなのです。

学校トップと教職員の信頼関係ができていると、学生から学校を見た場合でも、学校が統一されていていい雰囲気に映ります。

そんな学校では、学生も落ち着き学習意欲も沸いてきます。
もちろん、学生と教員との信頼関係も良好になっていきます。


では、学校トップが教職員との信頼関係を構築するにはどうすればいいのでしょう?

それは、
学校トップの教育への信念を明確にすることから始まります。

信念が明確になれば、次は教職員に対して、自分の信念を伝えることが大事です。
何度も何度も、自分の信念を理解してもらえるまで、教職員に話すことです。

学校トップの信念が教職員に理解されれば、必ず、教職員も学生に対して、それを伝えていきます。

教職員のあらゆる行動によって、学校トップの信念が伝わっていくのです。

それこそが、学校繁栄への道だと信じています。


→ 効果的な高校訪問の方法

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| 学校コンサルタント | 09:32 | comments(2) | trackbacks(0) |
ローリスク・ハイリターン戦略
 昨日の品川女子学院に関するブログ記事への関心度が高かったよう
なので、もう少し突っ込んでお話したいと思います。

今でこそ、品川女子学院では、「
わずか7年で偏差値が20ポイント以上アップし、入学希望者数も60倍に跳ね上がった凄い学校」になっていますが、このような成果を出すまでには、多くの努力を重ねられています。

表面の結果だけみると、「生徒と企業とのコラボレーションによる新商品
開発」
とか、「校長が某テレビ局番組のカンブリア宮殿に出演」などと、
派手な面が強調されているため、他の学校とは違う戦略を取り入れたのではと、想像してしまいます。


ところが、実際はというと、品川女子学院が学校改革で行ってきたことというのは、地味なことの積み重ねだったのです。

いきなり、学校を大きく改革するような手段はとっていないのです。

学科を変更するとか、どこも行なったことの無いような全く新しいことを
取り入れることは、うまくいけば良いのですが、大きなリスクも伴います。

ところが、学生募集に行き詰まり困ってしまうと、
このようなハイリスク・ハイリターンを考えてしまうことが多いものです。

コンサルタントでも、ハイリスク・ハイリターンの戦略をウリにする方も
おられますが、これは、一種のギャンブルです。

ギャンブルというのは、勝ったことだけが表面にでて、
失敗したことなど、ほとんど出てきません。


そして、派手なことだけがアピールされることになります。
ですから、真実が見えないので騙されることになるのでしょう。


経営で大事なことは、ギャンブルではありません。
確実性があることです。
着々と、利益をあげ、そして、将来への土台を構築することが
大事なことです。


いわゆるローリスク・ローリターンと言われるものです。

広告による宣伝などは、ハイリスクですが、ハイリターンは
期待できません。

広告だけで学生募集するには、テレビのコマーシャルなどで派手に宣伝する必要がありますが、果たして、テレビコマーシャルだけで受験に結びつくような魅力が、学校にあるかどうかが問題になります。

新聞広告や看板広告になると、もっと難しいものがあります。
というのは、受験生が新聞広告や看板広告から、あなたの学校を見つけることも難しいのですが、それ以上に、広告だけを見て受験したいと思わせるには、かなりの魅力がないと無理だからです。

そんなふうに、経費を掛けなくても、もっと効果をあげる方法は、多くあります。
たとえば、ホームページ、メルマガ、ブログ、ダイレクトメールなどがそうです。

これらをすべて業者に任せてしまうのではなく、自校職員で製作することで、今までより、もっと心の伝わるものができます。

受験生の心を掴むのは、デザインなどの見栄えではありません。
いかに心がこもっているかどうかです。

製作する教職員が、学生募集に熱心であるかどうかということなのです。
学生募集に熱心な教職員が、ダイレクトメールをつくると、
受験生のお家にアイディアたっぷりなものが送られます。

それは、ダイレクトメールを受け取った受験生が喜ぶ顔を想像しながら、
ダイレクトメールを作成するからでしょう。


これと同じことは、業者にまかせた場合では期待できません。
それでも、業者に任せている学校が多いのです。


体験入学や見学会でもそうです。
昨年と同じ方法で、同じプログラムで実施している学校がほとんどです。

昨年も、その前の年も、これをやっていたから、今年も…。
という理由によるものです。


今年度は、昨年より参加者数を2割増ししたいのであれば、
2割増しするようなアイディアが必要になります。

体験入学への参加者を2割増しするのであれば、計画もそれなりに緻密になるわけです。
「この計画を実行すれば、どうして参加者数を2割増しできるのか。」ということを
明確に説明できないといけません。

思いつきだけでやっていても、成功の確率は低いものです。
ところが、理論的に納得すると、行動する人のモチベーションも高くなります。


参考までに、
体験入学者からアンケートをとると、「体験入学に参加したことで、より関心度が高くなった。」という理由のなかに、以外にもこんな答えが多くあります。

それは、「学校周囲の環境が綺麗だった。」「お手伝いの学生の好感度が高かった。」などがあります。

これらは、体験入学のプログラム以外のものです。
でも、受験生の目は、こんな点を重視しているのです。

そして、見学会や入学試験の後に、入学の意思がなくなった受験生の理由のなかに、
こんな理由があるのをご存知ですか?
それは、「先生が偉そうで嫌なタイプだった。」です。

えっ?と思ってしまいそうですが、
受験生にとっては、入学したなら、その後も長い間お付き合いしないといけないので、
大事なことなのでしょう。

でも、こんな理由によって、折角受験までこぎつけた受験生を取りこぼしていることも
事実なのです。


本当に入学者を集めたいのであれば、こんな些細なところを見直していけば、
経費を掛けなくても、かなりの受験生を集められます。


そして、そんな積み重ねによって、段々と大きな改革に進んでいけるのです。
受験生が集まれば、自ずと、レベルアップができます。

レベルアップができれば、受験生からの人気校になります。
そうすると、さらに受験生が集まってきます。


こういう善循環ができていくのです。
それが、始めに紹介した品川女子学院などのような成功している学校です。


どうですか?
タイトルにあったローリスク・ハイリターンとは、こういうことなのです。

学校改革を極端に考えるのではなく、今出来ることをコツコツと実行していく。
そして、その改革を止めないで進めていくことが、重要です。


本来、改革とは、そういうものなのです。


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| 戦略 | 11:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
学校改革のアイディアを簡単に出す方法

昨晩、某テレビ局番組の「カンブリア宮殿」(司会:村上龍)に、品川女子学院の漆校長が
出ていましたので、ご紹介します。

品川女子学院といえば、わずか7年で偏差値が20ポイント以上アップし、
入学希望者数も60倍に跳ね上がった凄い学校です。


昨日のテレビをご覧になることができなかった方のために、
カンブリア宮殿HPより抜粋しましたので、お読みください。


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2008年11月24日放送(TV東京)

「やる気のスイッチを入れる極意!教えます。」

ゲスト:漆 紫穂子(うるし・しほこ)氏
(品川女子学院 校長)

【放送内容】

「時代の変化に対応させる、組織改革」
それを、教育業界で実現させた人物がいる。
80年以上の歴史を持つ中高一貫教育の女子校、
品川女子学院の6代目校長 漆 紫穂子(うるし・しほこ)だ。


80年代中ごろ、この学校の偏差値は平均以下、また受験生たちには不人気で
1学年の生徒数が「わずか5人」という、廃校寸前の危機に陥った。


漆は、学校の校名、校舎、校則、制服など、あらゆるものを大改革した。
さらに、生徒のモチベーションを上げるために
自主性を重んじた、ある仕掛けを作り出した。


これで品川女子学院は、わずか7年で偏差値が20ポイント以上アップし、
入学希望者数も60倍に跳ね上がった。


品川女子学院はいま、生徒が「ヤル気のスイッチ」を入れる、ある取り組みをしている。
その名は「28プロジェクト」。
「28プロジェクト」とは、大学入試を生徒の目標にさせるのではなく、
28歳をゴールにして、将来の目標を据え、逆算して必要な教育を受けさせる
品川女子学院オリジナルのライフデザイン教育。


漆は、この「28プロジェクト」に、ビジネスも持ち込んだ。
企業とのコラボレーションによる新商品開発、株主総会、企業体験…
こうした実践的なビジネスを通し、生徒の「ヤル気のスイッチ」が入る。
生徒たちに将来の夢を尋ねると
「科学捜査研究所勤務」「再生医療の道に」「裁判官に」と
具体的、かつ多彩である。


生徒のモチベーションを高め、潜在的な能力を引き出す術に、迫る。
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(日経ビジネスから)
漆さんが品川女子学院の教師になったのが1989年、その後わずか7年余りで次々に大胆な改革を行った。

 例えば「品川中学、高校」から「品川女子学院」へ校名変更、セーラー服からかわいらしいチェックのプリーツスカートの制服への転換、漆家が借金の個人保証をしたという校舎の全面改装。北品川駅前の校舎は茶色の壁で外界と隔てられ、セキュリティーも万全だ。構内にはおしゃれなカフェテリアもある。しかし、それらは少子化時代に生き残ろうとする私学なら、どこでも考えつきそうなことだ。

 「見た目の改革は、氷山の一角に過ぎません。1990年から、中と外の改革を7年ほどの間に一気に進めました」。中の改革とは、進路指導の充実などカリキュラムを変えることはもちろん、広報の見直し、教員採用の充実などを含む。現在、品川女子学院はTOEICを指標とした英語教育や、企業とのコラボレーション教育でも知られている。高校2年の時点でTOEIC990点中830点をマークした生徒もいるという。

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どうですか?

あなたの学校のこれからの戦略の参考になるとおもいます。

漆校長のお話のなかで、特に印象的だったのが、
「教師としての経験しかなかったのですが、学校改革という情熱のために
学校経営に無我夢中で取り組みました。」
ということです。

学校改革では、良いと思ったことは、とにかく取り入れ実行していったそうです。
ところが、うまくいったのは、10の内、1つか2つ。

周囲からの反対や不評も多かったそうですが、
成功が1つ2つと増えていき、学校改革の成果がでてくると、
状況は一変していったのです。

学校改革に限らず、会社でもお店でも同じことが言えます。

戦略計画を立てても、すべてがうまくいくことなど稀です。
品川女子学院のように、10の内1ついけば、いい方です。

改革で重要なことは、前向きにチャレンジする精神です。
実行力にあります。

そして、漆校長もおっしゃっていましたが、チャレンジしてみて、
うまくいかなかったときには、直ぐに中止する勇気です。

この柔軟性も大事なことです。
上手くいかなかった。失敗したときに、直ぐに見極めて方向転換することも大事です。

でないと、どんどんと、深みにはまっていくからです。

品川女子学院の結果だけ見ていると、凄いアイディアを取り入れているように
思うかもしれないですが、どこの学校でも、それくらいのアイディアはあります。

ただ、違うことは、「実行力」です。

どうして、実行力に差がでると思いますか?

それは、学校トップのモチベーションにあります。
学校トップに迷いがなくなり、教育への情熱を取り戻すことができれば、
モチベーションは、高まります。

学校トップに積極性がでれば、やる気は教職員へも伝達していきます。
学校全体のモチベーションがあがれば、学校改革のアイディアなどは、
自然とでてくるものです。

それは、「ウチの学校ならできる。」という自信からなのです。
学校トップのモチベーションを上げることができれば、教職員は自校の可能性を信じるようになります。

よく、「良いアイディアは無いですか?」と尋ねられる方がおられますが、
アイディアは、自分の頭の中で寝ていることが多いものです。

学校改革で重要なことは、良いアイディアを出すことができるように、
学校全体のモチベーションを上げることにあります。


⇒ 学生募集における差別化戦略



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| 学校改革 | 13:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
創業理念を前面に出せば学生が集まらないのは、なぜ?

ビジネスを起業して失敗するケースで、もっとも多いのが、
自分の売りたい商品(サービス)に関するビジネス」だそうです。


反対に起業で成功するケースというのは、
「お客が欲しいものを探してはじめたビジネス」だそうです。

この話を聞くと、納得してしまいます。

私もそうだったのですが、ビジネスを起すときには、
「お客さまにこんなサービスで喜んでもらいたい。」と、思ってはじめました。

でも、実際に営業をしてみると、自分が与えたいと思っていたことと、
お客さまのニーズ・ウォンツが違っていることに気がつきました。

それでは、営業がうまくいくはずがありません。

こんなふうにして、起業したときには、自分の思い込みが強いために、
「自分の商品は良い商品(サービス)なので必ず売れるはずだ。」となるのですが、
お客には受け入れてもらえません。

ビジネスで失敗する場合というのは、自分の思いとお客の思いにギャップがあるのです。
できれば、自分の思いがお客と一致しているのがベストなのでしょうが…


実は、学校経営学生募集でも同じことが言えます。

学校側が考えていることと、受験生との間に考え方のギャップが大きいと、
応募が少なくなって当然です。


学校側が考えていることと、学生との間に考え方のギャップがあれば、
学生の満足度が減って当然です。



それでは、どうすればいいのでしょうか?

学生募集で効果をあげるためには、受験生のニーズ・ウォンツを調査することが必要です。
そして、受験生のニーズ・ウォンツに合わせた教育内容や学生生活を計画しアピールすることです。


受験生というお客さまに来てもらうためには、受験生が望むモノを売ることしかありません。
こんな簡単な道理なのですが、頭が固くなると、中々実行できないものです。

これから学校を繁栄させることを優先させるのであれば、
時代の流れを察知して、柔軟に対応することが大事なことです。

時代とともに、若者の考えや嗜好、生活すべてが変化しています。
いつまでも、創業時の考えを貫ける良き時代は、終わりました。

現在の社会のニーズ・ウォンツに合わせた教育サービスによって、
学生を満足させることで、学校経営は、安定することでしょう。


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| 学校改革 | 16:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
リスク・マネージメントを行なっていますか?
「 リスク・マネージメントについて大辞泉で調べてみました。

リスク‐マネージメント【risk management】
経営活動に生じるさまざまな危険を、最少の費用で最小限に抑えようとする管理手法。危機管理。危険管理。


とありました。

学校経営では、様々な場面でのリスクが予想されます。
そして、そのための危機管理がされています。

では、学校経営でもっとも大きなリスクである学生募集に関しては、どうでしょうか?

「もし、今年度、定員が集まらなかったら…」

学校経営で、これほど大きなリスクは無いはずです。
定員を満たすことは、学校経営の最低条件だからです。

ところが、実際は、優先事項のトップであるはずの学生募集に、学校の意識が集中されていないのが現状です。

このリスク・マネージメントでも、優先順位のトップである学生募集ではなく、
それ以下の学生指導や教職員の雇用にエネルギーが注がれていることが多くあります。

もちろん、学生指導や教職員雇用に関しては重要なことですが、それも、学生が集まって
学校経営が成り立っての話です。

ですが、学生募集が順調にいっていない学校でも、教職員には危機感が見られない場合があります。
トップが思っているほど、教職員には危機感がないことが多いのです。
トップと教職員の思いには、かなりのギャップがあるのです。

危機感のない教職員では、昨年と今年の同時期の募集状況の違いがわかっていないことさえあります。

こんな状態で、この厳しい学生募集の状況を勝ち抜くのは困難になります。

では、どうすれば良いのでしょうか?

それは、勇気をだして、「今年度、学生が集まらなかったら、来年以降はこうなる。」と、教職員にはっきりと、説明することです。

そして、「どうすれば、学生を集められるだろうか?」と、教職員に問うことです。

さらに、「今、すべきことは何だろうか?」と、教職員に問うことです。

教職員に問うことで、教職員に危機感がでてきます。
危機感がでて、はじめて危機管理ができるのです。

学生募集で重要なことは、テクニックではなく、
学生募集に対する教職員全体の意識にあります。

全体の意識が学生募集に集中することで、多くの学生を集めることが可能になります。

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→ 効果的な高校訪問の方法

| 学生募集 | 15:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
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