少子化に加えて、これだけ学校(学部・学科)が乱立すれば、他と同じことをやっていても、良い結果がでるはずがありません。
これは、学校に限らず企業や個人商店であっても同じことです。
そのために、企業が努力していることは何かというと、
それは…
「どうすれば、USP(ユニーク・セリング・プロポジション:独自優位性)を向上させられるか?」
です。
いわゆる差別化というものです。
差別化するためには、USPを構築し強化することは絶対的なことです。
USPを構築・強化する手段はいろいろありますが、
USPを構築・強化するために特に有効なのは…
1、普通では考えられないような保障
2、サービスの優位性
3、価格の優位性
4、競合校に対する信頼性の差別化
5、時間
6、付加価値
7、その他、意味のある特性
などです。
USPのヒントとしては
1、貴校や他校みんなが行なっていることで、受験生や入学者(在校生)が、がっかりしたり、いらいらしていることは何?
2、競合校ではできないが、貴校ならできることは何?
3、受験生や入学者が望んでいるもの、社会にとって重要なものは何?
これらを考えてみると、アイディアが頭に浮かんでくるのではないでしょうか?
それが貴校のUSPなのです。
そして、USPを構築するうえで大事なのは、簡潔で明快にターゲットに伝わらないといけないことです。
どんなに素晴らしいUSPであっても、ターゲットに理解されないようなUSPでは、マーケティングとして役に立たないからです。
その上で、「なぜ、受験生が他の学校ではなく、貴校を選ぶのか?」という理由付けがなければ、学生募集での成果は上がらないでしょう。
USPを構築しても学生募集で成果を上げるためには、USPを簡潔な言葉で伝える必要があることは、理解できたとおもいます。
その上で、USPは相手にとって魅力的で、強く訴えかけるものである必要があります。
同じことを言っていたとしても、訴求力のある言葉の場合、相手の感情にまで訴え行動させることができるからです。
それでは、USPを簡潔で訴求力ある言葉にするためのアイディアをいくつかお教えしましょう。
配管業者の例でよくあるのが、「無料点検」というUSPです。
これを「家の配管に問題が無いか、無料でお調べします。」とすると、先程の「無料点検」という言葉とは大きな違いが生まれます。
学生募集でのいろんなところに、このアイディアは使えると思います。
「資料請求」、「奨学金」、「体験入学」、「お問合せ」、「随時見学」、「AO入試」…
どれも、無機質な言葉です。
これらに感情を吹き込むだけで、競合校との差別化が図れるのです。
USPを訴求力ある言葉にするためのアイディアとして、雑誌の広告や折込チラシ広告を参考にするとよいと思います。
これらは、競争の激しい業界の中で、工夫され洗練されたものだからです。
その中からいくつかを挙げます
「私どもでは、あなたのご予算、ニーズ、ご希望にぴったりの家だけをご紹介します。ご予算に合わなかったり、興味の対象から外れたりする家を紹介して、あなたのお時間を無駄にすることはありません。」
「私どもが、あなたの希望される引越し先についてよく知らない場合には、その地域で一番の会社をご紹介します。」
「この竿を使って釣れなかった場合には、料金はいただきません。」と豪語しているものまであります。
これらを参考にした言葉をつくることによって、貴校のUSPを向上させることができるのです。
そして、「なぜ、他校でなく貴校に入学するべきなのか。」を伝えられのです。
ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
→ 効果的な高校訪問の方法